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プロ野球のスカウトを待つ息子への言葉

褒め言葉は、クジラも躍らせるという言葉がある。

コロナによって、プロ野球も高校野球も無観客試合をしている。

末っ子であるイ・ヨンビンも(高校3)、週末リーグが始まった。

週末リーグや全国大会を通して、ショーケースのようにプロ野球のスカウトマンたちが、練習試合から正式試合などすべての部分をチェックして、各球団に週単位で報告する。
スカウトマンたちの良い評価を受けてこそ、プロ野球チームにスカウトされるので、冬季訓練の時から6-7ヵ月間、多くの練習と血のにじむような試合と競争と結果を作らなければならない。

ヨンビンも多くの高校選手たちと同じように、同じ悩みのようなストレスを受けながら競争をしている。

私もプロ野球選手として経験があるので、ヨンビンの悩みや難しさを誰よりもよく分かっている。
しかし、父親の私がヨンビンを手伝ってあげられる部分は特にない。
結局、自分が勝たなければならない道だから、淡々と私の経験を話してあげるだけだ。

大胆であれ
果敢であれ
攻撃せよ
謙遜であれ
そして、すべての結果に淡々と
とコーチしてあげるだけだ。

試合でのミスも野球の一部、
ホームランも野球の一部だから。
小さなミスに頭を下げたり、ちょとうまくできたからといって自慢せず、感謝するだけだ。

私たちの人生も野球試合のようだ。

数多くの艱難や、大きな光栄や喜びにも感謝する時、もっと大きな喜びがやってくるということを、今になって少しずつ悟るようになった。
人生の道、歳が50になって、ようやく少し分かる気がする。

ヨンビンは1,2試合目でバッティングがうまくいかず、力の抜けた声で電話をしてきた。

「お父さん、野球がうまくできないよ。どうしよう…」

「野球が簡単だったら、すべての選手が心配がないだろう。
ホームランもエラー(失敗)も、多くの野球試合の一部分だ。
よくがんばっているから、楽しんでやりなさい」

褒めることしかできなかった。
野球は待って、また待たなければならないスポーツだ。

そして3試合目で4安打を打った。
チームも勝利した^^

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