2004年だったか、2005年だったか…はっきり覚えていない。
東京で3ヶ月ほど生活しながら大学生たちに野球を教え、人生の話もし、日韓野球文化交流をしていた時だ。
私は、宿舎があった東京大学周辺から上野公園まで自転車で行き、公園を散歩するのが好きだった。
上野公園にある不忍池は、秋や冬が本当に格好いい。
葦なのか、水草なのか…
黄色の草が故郷の村にある小さな池と同じで、特に私は好きだった。
それで上野公園で写真もたくさん撮って、暖かな朝の日差しを楽しんだ記憶が鮮明だ。
また、アメ横のロンドンスポーツで安い運動着をショッピングしたりもした。
気に入る安い服を買えた日は気分が本当に良かった。
さらにたこ焼きまで食べたら、その日は最高に幸せな日だった。
野球人として生きながら、米国、中国、台湾など、様々な国に行ってみたが、日本は野球人なら必ず一度行ってみると良いと思う。
彼らの野球と文化に接してみると、日本人の礼儀と細やかさ、真剣なもがきの姿を見て、多くの人生のインスピレーションを受けるだろう。
出会いと交流と疎通が途切れた時代に私たちは生きている。
各自が自分の考え、自己主張だけに固執する。
人類は和を成して交流し、お互いがお互いを助け、各国が個性で発展してきた。
この問題は国家だけでなく、個人も同様だ。
他人の言葉に耳を傾け、他人の苦痛に関心を持ってこそ共存することができる。
だから地球村という言葉があるのだ。
各国に各自の言語と文化と伝統が存在するが、人類は一つにならなければならない。
そのような日が一日も早く訪れることを祈っている。
コロナが全世界を麻痺させた。
いつか自由の日が戻ってきたら、上野公園の春・夏・秋・冬を味わいたい。
アメ横でショッピングもして、多くの人たちを見物もして、彼らの熾烈に生きる姿も見て…。
私の情熱があふれていた時代が懐かしい。
2020,7,28
リトル野球の大会準備をしながら