秋の朝、窓を開けると
澄んだ、清らかな鳥の声が聞こえてくる
ぴっぴっぴ~
ぴっぴっぴ~~
ぴっぴっぴ~~~
その鳴き声に酔いしれているのもつかの間
鳥がどこかへ飛んでいく
昨夜体調が悪かったけれど
「私が治療してあげたのだ」と
私が信じる神様が
まるで鳥を通して教え、去って行ったようだ
世に溢れる様々な声…
幼い子供がケタケタと笑う声
少年少女が甘い恋心を抱いて対話する声
隣の家のおばさんがおじさんに文句を言う声
人生を達観した老人の笑い声
私たちの人生史
喜怒哀楽がとても多いけれど
「愛しなさい 平和を成しなさい 愛してこそ、平和が来る」
私が信じる神の声
私の胸に短刀のように突き刺さる
2020.10.13